それって吹け上がりは良い?悪い?
9月に突入しました。
7月、8月と終わらない修理をひたすら見てきましたが、ここにきて2つの修理が入ってきました。
ズバリ、
吹け上がりは良いが、加速・最高速が悪くなった!
というジェットと・・・
吹け上がりが悪い・加速も悪い!
というジェット。
どちらも具合は悪いんです。
この場合、吹け上がりが良いのか、悪いのか?の違いですが、これがトラブルシューティングする上での、重要な分岐点となっています。枝分かれした無数にある不具合を、最初の入りで間違えると中々ゴールまで到達できなかったりします
つまり、何が言いたいかというと、最初の症状を確認したオーナーの証言はとても重要なんですね。
しつこく聞く事があったら申し訳ないです(笑)
話は戻りますが、吹け上がりは良いが、加速・最高速が悪くなった!というジェット。
オーナー曰く、吹け上がりは良いので、アクセルを握った時のエンジン回転数に対してスピードが遅くなってしまっているそうです。
こういった話を基に点検をして、見つけた不具合箇所は・・・
ポンプです。
この場合、異物か何かを吸い込んでしまって、ウェアリングが削れてしまったのが原因です。
その時、ポンプ音にも異音がすれば内部のベアリングやシールも悪いかもしれませんね。
そして次に、吹け上がりが悪い・加速も悪い!というジェット。
オーナー曰く、アイドリング時のエンジン回転数も少し不安定で、アクセルを握ると3000~4000回転くらいしか上がらない、エンストする時もあるそうです。
こういった話を基に点検をして、見つけた不具合箇所は・・・
スロットルボディでした。
エンジンに送る空気量を調整している部品です。
ただ、そもそもの原因として、塩害でインタークーラーに穴が開いたことで、スロットルボディも塩害に侵されてしまいました。
※これまで紹介した不具合は、無数ある可能性のあくまで一部です。
愛艇に不具合が起きてしまった場合、落ち着いてどういう状況なのか?
気付いたことなどを、メモなどに控えておくのも良いかもしれないですね。