カワサキ艇 ULTRA260X SCベルト調整ボルトが曲がる⁉
カワサキ艇 ULTRA260X 2009年モデル
症状
【冬期メンテナンス時に発見】
・スーパーチャージャーのベルト調整ボルトが曲がっていた。
・このままではベルトテンションの調整が困難な為、ボルト交換。
そもそもこのボルトの役割は・・?
今回関係するのは、右側のプーリー(アイドラ-)です。
マニュアルでは、アイドラープーリーとして紹介していましたが、アイドラーというのは、
ベルトのガイド的な役割のみとして使われている部品名のようです。
ですが、これは単にベルトのガイドとしてのプーリー(アイドラー)では無いんです。
ベルトに張力を与えているテンショナープーリーとしても活躍しています(どっちかと言えばコッチ?)上下に移動してベルトの張りを調整します☟
そのテンショナープーリーを上下に移動させている仕組みが、この調整ボルト☟
というより何故曲がった!?
見ての通り、プーリーの軸にボルトが直接締め付けているので、
ボルト自体の負担も使用していけば、少なからずあるのかなとは思いますが・・
同じような事例は他にもあるのでしょうか・・?
結果:SCベルトの調整ボルト交換
92153. ボルト,フランジ ¥1,529
ネオネットマリン純正部品 ※税込/2020年現在
新品に変えたので、ベルトのテンション調整してみました。
事前に伝えておくと、今回のようにボルトを使用してベルトテンションを手動で調整するタイプは、2010年以前の過給機モデルに使用されています。
それ以降のモデルは、ダンパーを使用してオートテンショナーに変更しています。
ULTRA300シリーズからですね。
では、本題に戻ってベルトのテンションを点検してみました。
このような特殊工具を使用します☟
ベルトをワニの口?のような箇所に挟み込み、そのまま上に持ち上げていき、
プーリに当たった所で保持します。 丸枠のように突起部が隙間の中にあればOKです。
規定外なら調整しようと思いましたが、テンションOKでしたね☟
ちなみに調整ボルトを反時計回り(締める)にすると、
プーリーはネジの締め込みによって上に移動します。
反対に時計回り(緩める)では、プーリーは下に移動するようになります。
この微調整を繰り返して、ベルトのテンションを調整します。
ただ、一般のユーザーには、
この作業をする事は無いかと思いますが(お近くのショップに任せましょう)
SCのベルトには、気にかけておくようにしましょう。切れる時は案外、あっという間なので・・