悩んだ結果、基本だったって修理
修理のお話なんでつまんないかも…
SEA DOOでランヤードキーを差すと、メーターは点いて電源が入るが「ピッピッ」音がしない。スタートボタンを押しても無反応。 そんな修理依頼がきました。
メーターは点くので電源は入ってるんだろうけど、キーを認識しないのかな?
そうだとすると、「ランヤードキー」「DESSポストポスト」「配線、配線カプラー」「フューズ・メインリレー」「ECM(コンピューター)」 そのどれかが悪いのかな?と判断しました。
点検の開始です。
「ランヤードキー」
2つあるキーが両方とも同じ反応なので大丈夫かな?2つ同時にキーが壊れることは考えにくいかな?
「DESSポスト」
サービスマニュアルの点検方法を試してみます。 すべての点検で異常がない。正常かな?
「配線・配線カプラー」
関係する配線・配線カプラーを点検するが、すべて異常なし。
「フューズ・メインリレー」
フューズも問題なし、メインリレーは中古艇から正常なリレーを借りたけど治らない。
「ECM(コンピューター)」
さて、怪しいリストも最後の一つです。
これが原因だとお客さんの負担が大きくなるなぁ…
これも同年式の中古艇からパーツを借りてチェックすることができました。
しかし、症状が変わらない、治らない!
こうなると軽いパニックです。 全部正常ってどういう事?
しばらく悩んで、もう一回キーを差してみました。
メーターに電源が入る。
電源が入る…
あれっ!?
燃料ポンプが動いてないぞ?
キーを差して電源が入ると、メーターが点いて、燃料ポンプが「ウイィィン」って動くはずなのに…
なぜ?
とりあえず、燃料ポンプに12Vがいっているかみてみましょ。
「6V!!!」
あれ?
バッテリーは 「どうだ12.6V!」
あれ?
なぜ??
バッテリーのターミナルは…
ちょっと緩いか?
ちょっと汚くないか?
じゃあ、バッテリーのターミナルと配線をきれいに磨いて、しっかりネジを締めて キーを差すと…
「ピッピッ」
スタートボタンを押すと
「キュル」
「ブルブルルンっ」
エンジンかかった!!!
前置きが非常に長くなりましたが、言いたいことは
バッテリーと配線が取り付くところは
「きれいにしてしっかり締める」
基本ですよ。
この基本にもっと早く気づきたかった… お勉強になりました。
毎日、お勉強、ネオスポーツ