年1で点検しておきたい!カーボンリングという部品
2018年10月18日
[点検・メンテナンス]
重要な部品についてです。
SEA-DOO艇では、船底(スコープゲート)から取り入れた冷却水をエンジンルームに流れない為に水密性の高いシールが使用されています。
画像にある場所にそのシール、名称ではカーボンリングというものが付いています。
このカーボンリングの仕組みは、
隣にあるフロートリングと互いにフラットな面で圧着しているだけなんですね。
取付の仕組みは非常にシンプルですが、これで船内への水漏れを防いでいます。
例えばジェットを水に浮かべた状態で
カーボンリングを手で引っ張ってやると、このように水が流れ出します。
この部品が何らかの影響により、
カーボンリングの圧着面に隙間が出来たらどうなるかは・・容易に想像できますよね。
ただ、このカーボンリングの素材自体、そこまで耐久性が無い訳ではないみたいです。
乗れている方は、80時間以上乗ってもカーボンリングは正常な場合もあります。まぁ消耗品なので交換はオススメしてます
何か外的要因があるとすれば・・
やはり最も多いのが砂利や砂になると思います
砂浜などの浅瀬を走っていた時や、また砂浜に船底擦りつけるような状況は、カーボンリングとフロートリングの接着面に引っかかる事があるんですね
画像にあるカーボンリングのキズでも、十分水漏れに繋がります。
最近では、カーボンリングを注文するとフロートリング付きの
セット部品となっていたと思います。
エンジンルームを見て、カーボンリングの摩耗紛などが、気になった時は
お近くのショップ・整備工場に相談してみましょう。