SEA-DOO艇 SPARK エンジン不動 リレーか!?
SEA-DOO艇 SPARK 2015年モデル
症状
・エンジン不動。
・スタートボタンを押しても、メーターも付かず電気が通っていない。
検証:フューズボックスの中にある・・
電気が入っていないような症状なので「バッテリー」を点検・付け替えたが症状変わらず・・
次に、メーターにも電気が入っていないようなので電装系に的を絞ってみました☟
画像フューズボックス内「メインリレー」の端子汚れが気になったので、
リレーを付け替えてみると・・症状は改善されました。
結果 メインリレー(フューズボックス内)交換
1368. メインリレー30A ¥1,628
※税込/2020年現在
問題のリレー内部は・・・・
問題のリレー内部の接点には腐食が見られ、銅線には一部サビが発生していました。
この艇は海水使用という事もあり、塩害や湿度の関係で接点がサビるというのが
リレーで最も多い不具合になりそうです。(おそらくですが)
ただ焦げているような箇所は炭素系のカーボン?のような
粉汚れも付いているような気がしたんですよね・・
カーボン汚れ?具体的な要因については「お手上げです!」と言わざる負えないですが、このリレーの仕組みと交えて私の推論だけ話しておきます。
このリレーは5極リレーですが、実質SEA-DOOは4極として使っています。なので電源OFF時は空き部屋につながっているようなものです。
そしてコイルに電気が通ると電磁石となり、可動接点が移動し各電装部品に電気が供給されます。
ただ、コイルの特性として電気をOFFにすると逆起電力(サージ)と呼ばれる逆方向に大きな電圧が瞬間発生してしまいます。
これによりコイルが断線や溶解したり、接点箇所に炭化物や硝酸を生成させる事もあるそうです
その対策として高電力リレーはダイオードという素子を使用しています。
ちなみに不良側のリレーはダイオード付近まで薄く錆が付いていたんですよね。
これは・・そういう事なのか??推論ですけど
とりあえずは、エンジンルーム内は常に換気するように心がけましょう。
電装部品にとって湿気は大敵ですからね。