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SEA-DOO艇 GTX-LTD300 エンジンルーム浸水【巻き込み注意】


SEA-DOO艇 GTX-LTD 300 2018年モデル

症状


  • ・最初、シャフトにロープを巻き込んでしまったがその場で除去する事ができた。

  • ・その後走行していると、エンジンルームが浸水していた。


検証:水漏れ浸水の原因は・・・


SEA-DOO艇のエンジンルーム浸水事例では、
ドライブシャフト付近の部品『カーボンリング』が原因となる事が多い気がします。

カーボンリングとは☟過去のブログ

年1で点検しておきたい!カーボンリングという部品

 

しかし今回は、カーボンリングが原因ではなかったようです。

下の画像☟シャフト付近のハルに挿入されている部品

ハルインサート(分解図名称)』をよく見ると破損個所がありました。

このハルインサートという部品、船底から覗くと☟この箇所にあたります。

ハルインサートの空洞内部をドライブシャフトが通っているようになっていますね。


問題の部品を外してみました。

今回の事例はロープを巻き込んだという事でしたので、
おそらく硬いフック部分が衝突してしまったように思えます。

 


結果:ハルインサート交換


20.ハルインサート ¥4,004(税込/2020年現在)

ちなみにハルインサートの固定は、スクリュータイプのボルト4か所と
液体ガスケットが使われていました。

ハルインサート・・名前の通りハルに挿入されている部品の為、
シール性の高い固定がされています。


新型(ST3ハル)モデルは、

ポンプの異物巻き込みに一層気を付けなければいけない!?


このブログ、こちらが本題になりそうです。

シーズンに入ると、メーカー問わずポンプに異物を巻き込んだ修理事例は多く発生しています。

しかし、今回のようにハルインサートが破損した事例というのは、経験上では滅多に無いように感じました。

このモヤモヤを確かめる為に、
今回のST3ハルと全モデルS3ハルのハルインサートを船底から比較してみました。

まずはS3ハルから☟
シャフトエンジン側に斜めにカットされた形でハルインサートが挿入されています。

こんなの気にして見なければスルーする部品だと改めて思います。

続いてST3ハル☟「まじかよ!」と聞こえてきそうですが、大分ハルインサートの面積が違いますね。

ちなみに星印の箇所が、今回破損した辺りになります。勿論破損させたら浸水です。

単純に硬い異物を巻き込んだ時に、
プラスチック部(ハルインサート)に激突するリスクは高くなってしまったように感じます。。

しかし、この形状だからこそのメリット(知る由も無し)があるかもしれないです。

いずれにしても、来シーズンに今回のような事例が増えない事を祈るばかりです。。