SEA-DOO艇 GTX155 ポンプから異音【分解検証・動画】
SEA-DOO艇 GTX155 2016年モデル
症状・状態
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・ポンプからの音が大きくなった気がする。ガラガラ音。
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・ポンプシールやベアリング不良の可能性有り。
ポンプの異音については過去の事例をご参考ください☟画像をチェック
https://dr-oshin.com/888/
検証:正常なポンプとの比較動画
ポンプケース分解
同年式・モデルのポンプケース2つを用意しました。
一方は今回の異音の感じるポンプで、もう一方は正常なポンプです。
ペラを回したときの違いをご覧ください☟
動画で確認できるように、異音のするポンプは
インペラの回りが速く、ガラガラ音も聞こえてきます。
これは内部のポンプシールの劣化や歪みなどで密封性が悪くなっているので、
インペラシャフトが必要以上に回転するようになっています。
異音もベアリングのサビなどが影響していると考えられますね。
ではそのあたり、実際に分解してシール類確認してみます☟
シール①を外すと、スペーサーとその下には2つ目のシール②が見えてきます。
この辺りは塩害なのか、水と混じったグリスなのか、汚れがたくさん詰まっています。
決定的だったのは、シール②の表面に塩の結晶が付着していました。
シール不良で海水がポンプ内部に侵入して来たのが分かりますね。
そしてベアリング側ですが、海水が混入したという事でグリスは渇きサビが多く発生しています。
これが手遅れになると、ベアリングが破損してボールが飛び散る
地獄のような光景となってしまうので、ポンプの異音を感じたら使用するのは控えた方がいいですね
ポンプ内部には0リングもいくつか使わています。
このOリングも組付け時には新品を使用します。
一通り分解を終えました☟
今回は中央線で区切った右側のインペラシャフトのみ再使用で組付けていきます。
これも状況によっては全滅だったり、ポンプハウジング事交換が必要になるケースもあります。
とにかく水が混入した状態で放置するのは危険ですよ。
結果:ポンプ分解・組付け
今回交換しましたポンプ構成部品です☟
部品代合計(ベアリング・シール類)¥32,912
※税込/2020年現在
交換工賃については、お近くのSEA-DOO販売店にご相談してみましょう。
今度は組付け風景なども、別の動画でご紹介したいと思います。
ポンプの異音が気になったら早めに修理・点検に出されることをおススメします。