カワサキ艇 STX-15F これでオーバーヒート!?
カワサキ艇 STX-15F 2007年モデル
症状
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・走行中、突然警告が鳴った。
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・警告が出てからスピードが遅くなった(回転数が上がらない)
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・一旦エンジンを止め、しばらくして掛け直すと、警告は無くなった。
検証:〇〇〇でオーバーヒート!?
⚠これは必ずチェックしましょう
PCの故障履歴を遡ると、オーバーヒート水温の警告が発生していました。
調べてみると、この警告のエンジン制御(フェールセーフ機能)が作動すると
エンジン回転数が3000回転未満に減速されるようです。
そしてエンジンを止めて温度が下がれば、この警告も一旦は無くなる。。
上の話と辻褄が合いますね。
そして1つ気になる箇所を発見しました☟
水洗キャップが外れて、水洗プラグが付いてある状態です。
念の為、オーナー様に確認するとこの状態で走行していたようです。
これの何がヤバいのか!?
実際にこの状態で走行した場合、エンジンに向かう冷却水が
水洗口から抜けるような構造になっているんですよね☟
これもエンジンの焼き付きなどの原因となって非常に危険です。
他メーカーからこのタイプの艇に乗り換えた方などは特に、
冷却経路の構造の違いに注意しておきましょう。
今回は幸いにもオーナー様の迅速な判断で、大きな損害は避けることが出来ました。
結果:水洗キャップは、必ず閉めて走行する!
ULTRA-LXやSTX SX-Rなんかもこのタイプですね。
皆さんお気を付け下さい。
なぜ危険か?
ちょー(古い?)簡単にご説明します!
イラストを用意しました。
走行時、ポンプから取り入れた冷却水はまず二股に分かれますが、片側は割愛します。
排気部品まで回った冷却水は、次にシリンダーヘッドへと流れます。が、
strong>水洗口のキャップが開いていた場合、エンジンに流れるはずの冷却水が
思いもよらぬ所で外へ排出されてしまった訳ですね。
↑これはカワサキのNAモデルでの冷却経路の構造です。
ですので、ULTRA310などのSCモデルでは、勿論水洗口にキャップなど必要ありません。
とても重要なことですが、取説とかに書いてあるのかな?分かりませんが、、
「知ってて当たり前だろ?」みたいな風潮は変えていきたいですね。。