SEA-DOO艇 GTX-LTDIS260 充電不良!?ステーターコイル
SEA-DOO艇 GTX-LTDis260 2013年
症状
・走行中、バッテリーランプが点灯した。
・エンジン始動時にバッテリーが充電されていない気がする。
・エンジン始動時のバッテリー電圧は12.3~6v前後だった。
検証:充電系統で考えられる箇所は・・??
マニュアルによると
エンジン回転時(5500rpm)にバッテリー電圧が14.5v±0.5vの数値を
示せば正常となっています。
もしバッテリーテスターなどお持ちの方は一度確かめてみましょう。
今回の症状では、エンジン始動時にバッテリーマーク点灯という事もあり、
バッテリーがしっかり充電されていない・低い状態となっていました。
※バッテリーランプは過電圧時でも発生します
充電系の部品で確認しておきたい部品はレギュレータですね☟
このタイプは、レギュレータ・レクチファイアの一体なので、発電機からの
電気の変換と電流・電圧の制御と大分忙しい部品ですね。
その流れで熱も溜まりやすいようで、これも故障の原因になってしまうようですよ。
しかし今回の原因はレギュレーター☝では無かったようです。
ステーターコイルの配線カプラーの導通テストで、明らかな異常が有った為
「ステーターコイル」の脱着点検・交換作業に移ります。
ステーターコイル交換作業
実は・・水没歴有りの艇??
エンジン部品であるステーターコイルは、エンジンのPTOカバー内部に有ります。
その為、エンジン脱着が必要です。
PTOカバーを外した内部がこちら☟
ローター(磁石)は発電体としての役割になります。エンジンで回転しています。
反対のカバー側がこちら☟
先ほどのローターの内側にステーターコイルが納まるようになっています。
コイルの近くで磁石が動いて、電気が生まれる。。
なんか「電磁誘導」って言葉ありましたっけ?笑
そしてステーターコイルの不具合原因を発見しました☟
というよりも、配線がちょっと触っただけで抜けてしまいました。。
銅のサビ「緑青(ろくしょう)」ですね。
配線がだいぶ緑青で腐食されていました、今まで辛うじて線が繋がっていた状態?
話を聞くと過去に水没歴があったようです。
その影響なのか、タイムラグで錆や腐食が発生した可能性もありますね。。
結果:ステーターコイル交換
38. ステーターコイル ¥87,010
税込/2020年現在 ネオネットマリン純正部品
※状況によっては、交換部品の追加が必要になります。
今回は充電系の修理でした。
皆さんも走行中にバッテリーランプが点灯した時は、速やかに帰還するようにしましょう。