ヤマハ艇 FXC-HO 防食アノード交換!
ヤマハ艇 FXC-HO 2015年モデル
症状・状態
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エンジン(シリンダーブロック)に付いている防食アノードの交換依頼。
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HOURメーターで200時間近く使用している艇。
アノード交換作業
知らぬ間に≪朽ちていく消耗品≫?
防食アノードは、簡単に言うと、エンジン内部の腐食を防止してくれている部品です。
これも消耗品なので交換していきます。
まずはヤマハ艇で防食アノードが取り付いている位置をご紹介します☟
矢印の付近、インマニ真下のエンジンに取り付けられています。
少し空間が狭い箇所ですが、インマニなど脱着部品は無く
そのまま外すことが可能です☟
外した防食アノードです☟
ここではアノード=亜鉛が使われています。一応金属みたいですねコレ
新品との比較です☟
新品と比べると古い方のアノードが朽ちてきているのが分かるかと思います。
マニュアルによると、元のサイズの半分になっていたら交換と記載されています。が、高い部品ではないので、外したなら交換した方が無難だと思いますよ。
200時間近く使用していたなら、もっとボロボロを想像しましたが・・・
ただこれは、環境だったりメンテナンスだったりと、間違いなく個人差は出る箇所だと思います。今回はオーナー様の手入れの良さを証明しているんじゃないでしょうか。
結果:防食アノード交換
9.アノード,アセンブリ ¥1,276
ネオネットマリン純正部品 ※税込/2020年現在
※10アノード単体もありますが、腐食状況によっては、アノード単体が外れずらい可能性もあるのでアッセンブリをお勧めします。
防食アノードの実験!?&注意点
そういえば、何年か前に防食アノードに関する実験を行っていましたので
気になる方はご覧ください☟
https://dr-oshin.com/549/
こちらではもうちょっと詳しく乗っています☟
ボーターズ特集:わが身を削ってでも守り切る!防食アノード大実験!!!
ヤマハ艇の防食アノードの位置を確認すると、
エンジンのシリンダーを冷却するウォータージャケット(冷却通路)付近に設置されています。
注意点すべきことは、中にはこのように
アノードが朽ち果ててボロボロになってしまうものもあります(稀かもしれませんが、特に海水使用)☟
最悪なケースでは、このアノードの欠けた塊が冷却経路を塞ぐ可能性も出てくる事です。
実際は、あまりそのような事例は聞きませんが、ヤマハ艇のエンジンに付いている防食アノードという部品。少し気にしておいてください。
マニュアルによると200時間毎に1度、点検・交換が必要となっています。
あまり高額な部品ではないので、100時間超えたタイミングで
一度アノードを確認してみるのも良いと思いますよ。