YAMAHAの新システム「RiDE」の感想!
皆さん注目している2015年YAMAHA(ヤマハ)一部のNEWモデルに搭載されます電動リバース&減速システム「RiDE」に先日乗ってきましたので、その感想をお伝えします。
まず「RiDE」とはYAMAHA(ヤマハ)の新技術で、新たに左手にRiDEレバーが取付られました。この左手のRiDEレバーを握る事によって、電動でリバースゲートが動き「減速・後進」の操作が可能になります。このシステムはSEAーDOO(シードゥー)のiBRと比較されると思いますが、その点も交えながらお伝えします。
まずはこの「RiDE」が装備されるモデルですが、・FX-C SVHO・FX SVHO・FX-C HO・FX HO・VXR・VX-Cの以上6モデルに標準装備されます。この装備された6モデルに関してはRiDEが装備されることによって、今までは手動で動かしていたトリムが電動になりました。
さていよいよRiDEの実力ですが、メーカーの発表によりますと、RiDEが装備された機種とされていない機種では停止までの距離が装備されていない機種と比べて約30%短くなります。この点に関しては、SEAーDOO(シードゥー)のiBRの方が停止までの距離は短くRiDEよりは優れていると感じました。しかしiBRはそれだけ急に減速しようとする為、停止時にはノーズダイブを起こしたり船体が一時的に不安定になる等がありますが、RiDEはiBRに比べると上記の現象が軽減されている印象を受けました。またリバースゲートが降り減速する際、噴流を左右方向に分散させる為、減速中でもステアリング操作が可能になっていました。
いよいよ試乗です。試乗した機種はFX-SVHO。2015年モデルからNanoXcel2従来のハルより更に改良され、昨年モデルよりも更に18Kgも軽量化されたフルサイズボディーモデルです。素直に乗った感想ですが、停止する感触はiBRの方がギュッと止まるのに対し、RiDEは少し滑るような感覚で減速しました。SEAーDOOのiBRに乗り慣れている方ですと、減速が弱く感じられるかもしれませんが、RiDEはあくまでも減速システム、iBRは水上ブレーキとブレーキの方が止まる印象ですよね。YAMAHAの担当の方も、RiDEはブレーキではなく、減速システムと強く言っていましたので、単純に停止するという点ではiBRの方が勝っているのはYAMAHAの担当の方もおっしゃっていました。
後退ですが、RiDEは左のレバーを握るとエンジンの回転数が約3,500回転まで上がり後退します。左のレバーを握り続けると約3,500回転の回転数で後退し続けますが、左のレバーを握っている最中は右のアクセルレバーを握っても回転数は上がりません。後退する時は約3,500回転が上限の回転数の様です。なので後退の際のエンジンの回転数がコントロールが出来ませんでした。逆にiBRはというと、左のレバーでゲートを後退にし右のアクセルレバーでエンジンの回転数が調節出来ます。なので速く強く後退したい時は右のアクセルレバーを握りエンジンの回転数を上げて調節する事が可能です。
メンテナンス性ですが、エンジンを切った際にRiDEはリバースゲートが上がって止まりますので、ポンプケースを覗いたりすることが可能です。しかしiBRはエンジンを切るとゲートが降りてきてしまいます。その為、そのままではポンプケースを覗き込む事が出来ません。ポンプケースを覗き込む為にはゲートを上げてやる必要があり、一度本体の電源を入れハンドルに付いているスイッチを操作してゲートを上げる必要があります。この手間がRiDEにはありません。
その他全てをまとめますと、昨年よりも更に軽量化されたフルサイズボディーに1,8リッター 250馬力のSVHOエンジンを搭載する事により、フルサイズボディーを全く感じさせない力強い加速力、その安定性、またRiDEが装備された事により、今まで以上の安全性。2015年のYAMAHAは間違いなく楽しみがいっぱいのメーカーですよ!
2015年のYAMAHANEWモデルは12月より順次入荷予定!ネオスポーツ
はっとり