セルモーターの回転力低下
2015年2月6日
[点検・メンテナンス]
「バッテリーを新品にしてもセルモーターの回転力が悪い。」 原因として内燃機的な問題と、セルモーターの問題とポンプケースの問題。などが考えられます。 今回はセルモーターの問題を考えてみたいと思います。
これはカワサキの4サイクルエンジン用のセルモーターです。 バッテリーを直接つなげても回転力が弱いため分解してみます。
この2本のボルトを緩めれば分解できます。
私は位置決めということでボルト上に線を引いておきます。 三分割した時に位置がわかりにくくなるためこの方法を使ってます。
こんな感じです。
フロント側のエンドカバーを取り外します。
リアのエンドカバーを取り外します。
ここに消耗品の「ブラシ」と言われる部品が入ってます。
このブラシがコンミテータ(ブラシが接触している部分)とこすれることによりだんだんとブラシが削れて消耗し回転力の低下となってしまうのです。
赤丸の部分が、ブラシとコンミテータ―が接触している部分です。
こちらの赤丸がコンミテータ―です。
分解途中にゴムのパッキンに異常があることを発見しました。 もしかしたら水の混入があったのかもしれません。 ブラシを押しているスプリングが少し錆びていました。
簡単な説明となりましたが大体わかってもらえたでしょうか?
エンジンを止めたりかけたりが多いジェット、走行時間が多いジェットは注意が必要です。 メーカーが定めた点検時間はありませんが、突然エンジンが始動しなくなる場合がありますので陸上でエンジンを始動させたときに違和感があったらお店で見てもらうようにしましょう。もちろんネオスポーツでも点検、修理を行っておりますのでお気軽にスタッフまでお問い合わせください。