SEA-DOO艇はなぜフラッシング時間が短いの?~前編~
2015年4月22日
[点検・メンテナンス]
SEA-DOO艇に乗られている方、
陸上でのフラッシングはどのくらいの時間をかけていますか?
実はSEA-DOO艇のメーカーマニュアルを見ると、
他のヤマハ艇、カワサキ艇に比べてフラッシング時間が短く書かれています!
SEA-DOO艇=エンジンをアイドル速度で90秒。
ヤマハ艇=アイドル速度で約3分
カワサキ艇=エンジンを数分間アイドリング。ここはちょっと曖昧ですが、、
なぜSEA-DOO艇は長い時間フラッシングができないのか、、理由は2つあります!
ですが、その前に・・SEA-DOO艇のエンジンの冷却方法が関わってきます。
SEA-DOO艇のエンジンはクーラントで冷やす間接冷却方式ですが、(ヤマハ、カワサキ艇は取り入れた水でエンジンを冷やす直接冷却方式)
高温のエンジンを冷やしているクーラント自体も温度が上昇してしまうんです!
冷却液が熱かったらダメですよね、、
なのでエンジンを冷やしているクーラントを冷やす必要があります。
クーラントはライドプレート(ポンプケース下の大きい鉄板)の中を通っています。
ジェットが水に浸かっている時ライドプレートも
水に浸かっているという事なので、クーラントは冷やされてるんですね!
話は戻りますが、陸上でのフラッシング時、ライドプレートは水には浸かっていませんよね!
クーラントが冷やされていない状態でエンジンが掛かっているという事です。
マニュアルに書いてあったのが90秒!
もしその時間を大幅に超してしまうようなことがあれば、エンジンのオーバーヒート!となる危険もありますよ!
一つ目の理由が分かりましたが、もう一つ、フラッシング時に気をつけなければいけない箇所
があります。それは来週お話しします。
鈴木