修理事例で分かる、IBRの仕組み
2015年6月10日
[点検・メンテナンス]
IBRの動作不良があるジェットの修理です。
IBRのゲートや、ステアリングノズルなど外して点検したところ・・
動作不良の原因はこのUアームの破損でした!
この部品だけではピンと来ないかもしれませんが、
IBRの動作する仕組みを知る事で、なぜUアームの破損で動作不良が起きたのか、
その理由が分かることができますよ!
破損してしまったUアームの片割れ、
この部品に注目してください。
通常はネジ二つで、ポンプの側面にあるこの出っ張に取り付いているんです。
それで、この出っ張りですが、
SEA-DOO艇に乗られている方なら見たことあると思います。
実はこの部品から来ています。
この部品はIBRの起動装置の役目を果たしています。
ブレーキレバーを握ると、起動装置が反応してさっきの
出っ張りが反転する仕組みです
Uアームとゲートは繋がっているので、Uアームが破損したことで
動作がゲートまで伝わってなかったんですね。
Uアームが破損した原因ですが、ゲートが下がった状態で岩などにぶつかったか、
異物が挟まったままで無理にゲートが下がろうとした衝撃、
などが考えられると思います。
鈴木