エンジン破壊!考えられる原因は?
2016年3月9日
[点検・メンテナンス]
ヤマハ艇の衝撃的なエンジンが入ってきました。
なんとピストンに付くコンロッドという部品が折れています。
分解途中、エンジンオイルが乳化をしていたのでエンジン内に水が入ったことは間違いないと思います。
確信はないですがこうなってしまう原因としてウォーターハンマーが考えられると思い、少し調べてみました。
ウォーターハンマー・・・水圧管内の水流を急に締め切ったとき、水の慣性で管内に衝撃と高水圧が発生する現象。
エンジンに置き換えるとシリンダー内に水が浸入して、下から圧縮しようとするピストンが押し上げてきますが液体(水)は圧縮できないので、水とピストンが体当たりしてしまう!そんなイメージですかね、、
それで行き場を無くした力がコンロッドを曲げたり、破壊してしまう、、恐ろしい現象です。
水没して止まったエンジンをむやみに再始動しない方がいいのは
こういったことがあるからなんですね。
応急処置としてはイグニッションコイル、プラグを外してクランキングを行い、シリンダー内の水を強制的に排出する方法もありますが、もし水没、浸水してしまったら早めに修理に出してくださいね。
鈴木