エンジン不動ジェット 原因はセルモーター!
2010年sea-doo艇 RXT-ISのエンジン不動点検です。
症状はスタートスイッチを押してもエンジンが掛からず、クランキングも一切しない。
バッテリー・スターターリレー・スターター配線の導通チェックなど点検しても問題無し!
行きついた先はセルモーターでしたが、正常は先端のギアを手で回しても動くはずですが、取り外したセルモーターは動かない!
実は既に新品のモーターを取り付けて正常にエンジンが掛かったので間違いないですが・・不良だったセルモーターの中身はどうなっているのか分解して見ました。
(左 新品のモーター 右 不良と思われるモーター)
早速分解して見ました。
アーマチュアコアと呼ばれる回転している部分(ローター)が出てきました。(サビッぽいです)
カーボンやサビのカスがあふれ出てきましたが、使い込んだ証拠ですね。
ハウジングを覗いて見ると・・サビ!ですね 4つの板は磁石になりますが、
ブラシで発生するカーボン粕とも違うようです。モーターの動き悪いのも納得できる気がしました
次にブラシホルダーを見てみます。
青矢印のブラシが先程のローター先端の緑矢印のコンミュテーターを接触して電気が流れて行きます。
それで長く使用しているとブラシが摩耗する事があるので、消耗品となっている部品です。
ですが、今回はそれほどブラシは摩耗している形跡はありませんでしたので、エンジン不調の直接的な原因ではないようです。 しかしサビがスゴイです!
今回の原因は固着?サビなど影響していると思いますが、
ブラシの摩耗やその接点コンミュテーターの汚れで電流の流れが悪くなり、
結果モーターの回りが悪くなる事もあるので消耗品のブラシの交換や内部の清掃など、ジェットに長く乗るうえでは必要な作業になってくるかもしれません。