スタンドアップジェットスキーの魅力

2017年1月21日 [その他のお知らせ]

1973年、Kawasakiは世界初のスタンドアップJS400を創造しました。その長き歴史のなかで蓄積された膨大なノウハウを用い2003年に800SXRとして登場しそれから2011年まで発売を続け2011年をもって2ストロークのスタンドアップの販売が終了しました。あれから6年、カワサキが開発に開発を重ね6年ぶりに遂に4ストロークエンジンを搭載したスタンドアップが2017年デビューしました。

2017年すべてのジェットの中で最も注目されているモデルと言えます。2017年1月に発売された専門雑誌でもSXRが表紙です。

中身を見てもSXR,SXRです。1月発売の雑誌は中身の7割がスタンドアップの特集でしたね。

何故そんなに話題になるのでしょうか？

40年の歴史のあるジェットスキー原点はスタンドアップモデルでした。パーソナルウォータークラフト（PWC）は当初スタンドアップしかなかった、ジェットはスタンドアップという時代が長く続きました。立った姿勢から操縦することでスタンドアップと呼ばれ、水上を駆け巡る楽しさに魅了しましたね。そのマシンでレースに出場する方もとても多かったです。今のジェットスキーのレースはJJSBA（日本ジェットスキー協会）とJJSF（日本ジェットスポーツ連盟）の2つがあります。それぞれ全5～7戦が全国各地でクラス関係なく一緒にシリーズ戦が行われていますが一昔前は上級クラスはナショナルシリーズと言い全国各地を転戦するシリーズ戦に出場、初心者クラスはリージョナルシリーズと言って住んでいる地元で年3回のレースが開催されていました。北海道・東北地区、関東地区、北信越地区、東海地区、関西地区、中国・四国地区、九州・沖縄地区というように７ヶ所に分かれていましたのでレースが身近でした。全国のジェットスキーショップも7割以上がレースチームを持っていました。リージョナルシリーズで年間上位になればナショナルシリーズに昇格しトップクラスのレーサーと戦える、そして勝つ、それを目標に必死になっていた時代が懐かしいです。（私もです）　JJSBAのレースの行事の中でリージョナルシリーズとナショナルシリーズが同時に石川県羽咋市の千里浜海水浴場で行わました。その時のエントリー数はなんと1000艇を超えるという過去最高の凄いレース、『千里浜1000台』という伝説が生まれたのです。

一世を風靡したと言えるスタンドアップ主流時代が変わり2人乗りが、そして3人乗りが主流となりウェイクボードなどトーイング遊び、ツーリング遊びの時代となりスタンドアップモデルを求める方が減りレースする方も減ってきました。2011年にカワサキはスタンドアップの歴史に幕を下しました。終了しスタンドアップが欲しくても新艇で購入できない状況が5年続きました。もうスタンドアップは生涯発売されないとも噂されましたね。一度は消えたスタンドアップモデル、そんな中2017年は復活ということでスタンドアップデビューに話題が集っていると思われます。

スタンドアップの魅力とは？

簡単に乗りこなせない難しさに楽しさがあると思います。直線で走るだけなら誰でも直ぐに乗れますがハンドルを切って曲がる時に転んでしまいます。