Kawasaki艇はそんなに重たいのか・・・??
たまに耳にするお客様の言葉「Kawasaki(カワサキ)艇は他の2メーカーと比べてもかなり重たいもんね~!」。実際にそんなに重たいのか・・・??カタログで比較してみましょう!
下記の画像はSEAーDOO(シードゥー)RXT-X 260RSとKawasaki(カワサキ)ULTRA 310LXのカタログを並べて比較した所です。赤枠で囲われた部分が重量になります。RXT-X 260RSが401Kgに対してULTRA 310LXが487Kg。その差は何と86Kg!確かにULTRA 310LXの方が重たいですね!しかし、船体サイズは全長・全幅共にRXT-X 260RSの方が大きいですね!
YAMAHAも確認してみましょう。下記はFX-C SVHOの画像です。こちらも船体重量部を赤枠にて囲いました。カタログに記載されている重量は379Kg。ULTRA 310LXと比較すると、なんと108Kgも軽くなっています。船体サイズは、こちらもRXT-X 260RSと同様に全長・全幅共にULTRA 310LXよりFX-C SVHOの方が大きくなっています。
ということは、「Kawasaki艇はだいぶ重たいもんね~」と言われるお客様は、しっかりと3メーカーのカタログを読まれて比較・勉強されているな~と感心しますが、実はKawasaki艇はそんなに重たくないのです!!!
というのも、よ~くカタログの重量表記の部分を見ると、Kawasakiは整備質量と記載されているのに対しSEA-DOO・YAMAHAは乾燥重量と記載がされています。この、整備質量と乾燥重量に秘密が隠されているのです!
こちらはKawasakiのカタログです。重量表記の所にはしっかりと整備質量と記載があり、その横にはなにやら気になる☆マークが!
その☆マークに目を向けると・・・
という事は、カタログに記載されている重量は燃料・オイル・バッテリー液を全て含んだ状態となります。ULTRA 310LXの場合、燃料タンクは78Lタンクですので、燃料の重量もかなりの重たさになりますね!
一方のSEA-DOOやYAMAHAに乾燥重量と記載があります。この乾燥重量とは燃料・オイル・バッテリー液を含んでいない重量の事をさします。という事は、実際にジェットの載る際には当然、燃料・オイル・バッテリー液は積んでいる状態なので、カタログの重量よりも遙かに重たい重量となっているのです。
では実際にULTRA 310LXを乾燥重量にしてみると、ガソリン1Lの比重を0.75にて計算し、78L×0.75Kg=58.5kgが燃料の重量。オイル1Lの比重を0.9にて計算し、5.5L×0.9=4.95Kgがオイルの重量。これにバッテリー液の重量が約1Kgとし、合計で58.5Kg+4.95Kg+1Kg=約65Kg
これをカタログ表記の重量487Kgから約65Kgを引くと422Kgとなり、RXT-X 260RSと比べても21Kgの差しかない事になります。
このように、カタログだけの表記ではKawasaki艇はかなり重たい印象となりますが、実際にはそんなに他メーカーと大差はない事が分かりましたね!
逆に乾燥重量で表記しているSEA-DOOやYAMAHAは、実際に乗る時にはカタログ記載の重量よりも重たくなっていますので、特にトレーラーに積載する際は、最大積載量に注意必要ですね!
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はっとり