ホコリかぶった訳ありエンジン 原因は?
2017年2月8日
[点検・メンテナンス]
毎年この時期になると、ネオスポーツでのエンジン勉強会がひそかに行われるのですが、
その実験台となるカワサキ艇のエンジンを準備として、今日一通り分解しておきました。
正直倉庫に保管されてあったエンジンなので、不具合が見つかればネタになるなー程度で
バラシていたんですが、途中、案の定見つけてしまいました。
1番シリンダーのピストンが傷だらけです。
無事だったピストンと比較してみました。
まずピストン面の色が違います、左側は焦げた煤汚れのような・・ですがこれで正常です。
問題のある方は、ちゃんと爆発してたのかなっていう位、色が薄いです。つまり異常燃焼していたのかなと。
そして矢印の箇所も欠けています。「ピストンの棚落ち」というそうですね。
これに以前乗られていた方は、どのようにしてこうなってしまったのか?
ずーと過去をさかのぼって、ようやく分かりました。 このエンジンはSTX-15Fの2009年。
以前のオーナーは燃料の注入口のフィラーキャップが破損していることに気づかず走行し、
そこから混入した水がガソリンと混じって先ほどのピストンがある燃焼室内に入ってしまった。
それで燃焼室では、ノッキングなどで正常な圧縮が出来ない状態に、
異常燃焼などで高温になったピストンは溶けたり、今回のような棚落ち現象が起きてしまったという訳ですね。
修理代金がエグイ金額になってしまうので、泣く泣く手放してしまったみたいですね
安心してください。
今回の勉強会では、このエンジンをいじって存分に遊・・勉強させてもらいますね
ネオスポーツ鈴木