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ジェットの天敵、緑青←読めますか??

2017年11月17日 []

冬期メンテナンス真っ只中

ジェットの保管時期に、部品のサビや塩害に注意が必要だという事は

今までのブログにも取り上げてきましたが、中には電気系統に不具合が生じるケースもあります

 

例えば、保管後にエンジン始動させようと思ったら警告音とチェックエンジンが付いてしまった。

不具合箇所を辿っていくと、原因と思われる部品の配線カプラーがこんな状態に。。

 

このの、いや人によってはとも取れる物体、、そう緑青(ろくしょう)です

この10円玉も緑青で、、

西郷隆盛も緑青ですね

 

つまり「銅」特有のサビが緑青になります。

配線ハーネスに使用されている銅線なども、環境下によって緑青が発生してしまう事もあるんですね。

この緑青も絶縁体なので、電気の接触不良の原因となります

ですが、ハーネスカプラ類も、ある程度は防水設計になっているものがほとんどです。

この緑青になってしまうのはどういった原因があるのか、思いつくだけ考えてみました。

 

まず1つ。

エンジンの浸水・水没歴がある。

配線カプラーといえど完全防水ではないので、水や海水に浸かってしまうと錆・緑青の原因になります。

エンジンルームの水洗い時も、強い水圧での電装部品の水洗いも避けたいところです。

 

2つ目。

配線カプラーの損傷・またはパッキンの亀裂・劣化。

例えば、ゴムパッキンの亀裂・劣化によりできた隙間から水分や湿気の侵入で錆・緑青の原因に。

 

3つ目。

保管中、ビルジ残りによる湿気・蒸気の発生。

保管前に、船体に溜まったビルジをキレイに排出する事も重要です。保管中は除湿剤を置いておくのもいいかもしれません。

 

 

特に3つ目、エンジンルームの換気は常に心掛けた方がいいポイントです。

しかし、、

電気系統の天敵である緑青ですが、酸素の触れる表面にのみ皮膜を形成しており、内部の金属の腐食を保護している効果がある事も忘れてはいけないポイントです。

 

つまり、西郷隆盛に関しては緑青まみれで良かったんですね👍👍

 

只今、冬期メンテナンス受付中☟☟☟

鈴木