ジェットが逆さになってしまった、起こす向き知ってますか?
もし水上でジェットが横転して逆さになってしまったら?
ジェットの後部にこのようなステッカーが貼ってあります。
通知の箇所、書いてある文字が逆なので読みにくいですよね。ジェットの絵もわかりづらいです。
逆さになったときに読めるようにしてあるので写真を逆さにしてみます。ジェットの絵もわかりやすくなりました。
逆さになったとき起こす方向を間違うと大変なことになります。必ず矢印のように起こしましょう。
何故矢印の方向に起こさないと駄目なのか、もしステッカーが貼ってなかったらどっちの方向で起こしたらいいのか、ジェットのエンジンルームの写真を見て説明します。
写真右がジェットの前側
3メーカーともすべてにおいて船体の左側、エンジンの左側にエキゾーストマニホールドとマフラーのウォーターボックスが付いています。
エキゾーストマニホールドはエンジンの燃焼室からの排気がマフラーへ行くまでの役割りです。
マフラーウォーターボックスは冷却水を使い排気音を静かにさせる役割です。
冷却水の流れはジェットポンプから水を吸い上げてエキゾーストマニホールドを冷却、次に水はエンジン本体に移動し冷却、水はエンジンからマフラーウォータボックスに移動し排気と一緒に外部へ排出されます。これが冷却水の流れです。
※SEA-DOOはエンジンに水は通らずエキゾーストマニホールドからマフラーウォーターボックスに移動して排出されます。
少し難しい説明になりました・・・
ウォーターボックスは常に冷却水が流れる場所ですが常に水は溜まっている場所です。
ウォーターボックスはエンジンの左側に位置しています。
逆さになったとき左側を上にするとウォーターボックスに溜まっている水が下に行きます。
そうなると水がエキゾーストマニホールドを通ってエンジン燃焼室に入ってしまいます。
燃焼室に水が混入するとはエンジン内に水が入ってしまうことになります。
エンジンの損傷など大きなトラブルが起きてしまいます。
もう一度起こす方向のステッカーを見てください。船体左側(ウォーターボックスが付く側)が下になるよう矢印の向きになってますよね。
もしステッカーが貼ってなかった場合でも左側を上げないと覚えておけば冷静に行動できますよ。
この知識、知っておきましょう!!
最近のヤマハマリンジェットは起こす方向のステッカーが貼ってなく取扱説明書にも記載がありません。ここ最近のヤマハ、起こす方向はどちら側からでも問題無し、どちらから起こしても水がエンジン内に混入することは無いように作られています。但し逆さになったら短時間で起こしてくださいね。
最近のジェットは大型化しているので安定性が良いです。その安定したジェットを横転させるなんてかなり無茶な運転をしないと起きません。
危険な操縦はしないようにしましょうね。
それでももし横転して逆さになってしまったらステッカーで方向を見る、船体左側を上げない、覚えてくださいね。
カワサキ、ヤマハ、シードゥー正規ディーラー ネオスポーツ
林戸